皆さんには、お気に入りのお茶のお供はありますか?
カヌレやフィナンシェ、チョコレート…
和菓子でしたら大福、どら焼き、羊羹…
どれも大好物で決めかねますが、「紅茶」といえばスコーンを思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。
本日は「スコーンが好き!」という方にピッタリな本をご紹介します。
スコーンについて
その前に、スコーンとはどういったものなのか簡単に紹介させてください。
※こちらはマンダリンオリエンタル東京のアフタヌーンティーのスコーンです。
スコーンはスコットランド発祥の食パン菓子です。1500年代初頭に誕生しました。
上の写真のようにクロテッドクリームとジャム(たいていはイチゴジャム)とともに提供されます。
スコーンを横方向に二つにカットして、その上にジャムとクリームをたっぷりのせていただきます。
名前の由来は諸説ありますが、もっとも有名な説はスコットランド、バースにあるスクーン宮殿の歴代国王の戴冠式に使用された椅子の土台に使われた石が「The Stone of Scone(スクーンの石)」と呼ばれており、その名にあやかってつけられたそうです。
こう聞くと、なんだかご利益がありそうな食べ物に思えてきます。
イギリスでは、アフタヌーンティー以外にも「クリームティー」といって
紅茶とスコーンをセットにしたメニューがあるので気軽にスコーンを楽しむことができます。
イギリスには、クリームティーを提供しているカフェもたくさんあるので、訪れた際はぜひ召し上がってみてください。
ちなみに甘くないスコーン(セイボリー)もあるので、甘いものが苦手な方でも楽しめます。
スコーンをめぐる論争
このスコーンをめぐって、イギリスでは面白い論争があるんです。
ずばり、「クリームが先か、ジャムが先か」!
前述しましたが、スコーンはクロテッドクリームとジャムをのせて食べます。
その順番がどちらが先なのか、昔からそして現在でも話題に上るようです。
クロテッドクリームの名産地であるデヴォン州とコーンウォール州があるのですが、デヴォン州はクリームが先でコーンウォール州ではジャムが先です。
以前、ロンドンにある老舗ホテル、レーンズボローの公式インスタグラムを見ていて面白いなと思ったのが、アフタヌーンティーの宣伝動画です。
きちんとクリームが先、ジャムが先に塗られたスコーンがそれぞれ写っていました。
この論争に配慮したのだなと、一人クスっと笑ってしまいました。
このような事象を目の当たりにすると、スコーンがイギリス人にとっていかに身近なものであるかがわかります。
個人的には、クロテッドクリームが大好きなので、クリームがよりダイレクトに味わえる(気がする) 「ジャムが先」派です!
ちなみに嘘か誠か、エリザベス女王はジャムを先にのせるそうですよ。
しかし、完全に好みの問題ですし、正解はありません。
ご自身が好きな順番を見つけてみてください!
絶品スコーンのレシピ・お店がわかるおすすめの本
前置きが長くなってしまいましたが、最近読んでいてとてもわくわくし、乙女心をギュッとつかまれた本があるので紹介します。
小関 由美さんが著した
『スコーン大好き!:いちばん愛される英国菓子 15人のとっておきレシピ』
です。( 誠文堂新光社 (2019/9/3)出版)
紅茶好きには有名な「Cha Tea 紅茶教室」の立川さん、有田さんや人気カフェの「ローズベーカリー」の宇土平さんなど、そうそうたるメンバー計15人がスコーン愛について語っています。
そしてなんとレシピ付き。
えー!教えてしまっていいの?とびっくりしましたが、きっと、数えきれないほどスコーンを焼いてきたプロにしかなしえない 混ぜ方、焼き方など素人には成しえない超越した技術、コツがあるのでしょう。
そこに自信があるからこそ、レシピを公開されているのかなと解釈しました。
それぞれの方が運営するお教室やカフェの紹介とあわせて、たくさんの写真も掲載されているのでお菓子作りをしない方も十二分に楽しめます。
スコーンには上のマンダリンオリエンタル東京のアフタヌーンティーのスコーンのような、いわゆる小ぶりで表面にツヤのある「ホテルスコーン」タイプや、それとは異なり、ホテルスコーンより大きめでぱかっとオオカミの口(側面の割れ目をこう呼びます)が開いているような「ティーハウススコーン」タイプがあります。
さらにその中でも大きさや味がまったく異なります。
一口にスコーンといえども、千差万別。
予想以上に奥が深いです。
全く異なるスタイルのスコーンをとくとご覧ください。
皆さんが挑戦してみたいレシピ、食べてみたいスコーンが見つかりますように!
おわりに
「スイーツ」については以下の記事もあります。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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