前回の記事でフランスの三ツ星レストラン「L'AMBROISIE/ランブロワジー」での食事について記載しました。
その際お店のご厚意で厨房を見せていただき、またそこで働く日本人シェフ・吉富力良さんとおはなしすることができたので、その時の様子を紹介します。
頂点の頂点ともいわれるレストランの舞台裏、気になりませんか?
ランブロワジーの厨房
今回はランブロワジーのあのすばらしい料理が作られる厨房に案内していただきました。
ランブロワジーとその食事については、前回の記事をご参照ください。
先にお断りすると、この記事は写真は数枚しかありません。
ただでさえ写真を撮るのは憚られるような空間なので、聖域にお邪魔できるだけで胸がいっぱいでした!
この扉を開いてすぐ左手のドアの奥に位置しています。
お見せしていただいた第一印象の正直な感想は
「あれ、狭い!?」
です。笑
伝説ともいえるレストランですから、さぞかし広々とした豪華な厨房をイメージしていたのですが、思いの外こぢんまりしておりました。
しかし、ここであの唯一無二の料理が作り出されていると思うと、もう感無量です。
その時はすでに掃除が始まっていて、スタッフの方々が全身全霊でキッチンのあらゆる箇所を泡まみれになりながら磨き中。
掃除までこんなに本気なんだなと、その真剣なお姿に衝撃を受けました。
予想外にもスタッフはまだ若い方も多いのですが、皆さん突然現れた外国人にも笑顔で挨拶してくださいました。
将来がとても楽しみな方々です。
料理の世界は本当に厳しいと聞きますが、どうかこの世界で長く活躍されることを祈っています。
ランブロワジーで働く日本人シェフ吉富力良さんについて
この厨房でメインを担当されている日本人シェフの吉富力良さんにお会いしました。
吉富さんの経歴などについては、「Foodion(フージョン)」(食に携わるプロフェッショナルのためのプラットフォーム)のインタビュー記事を参考にされてください。
https://foodion.net/interview/chikara-yoshitomi?lang=ja
メインを担当するとともに全体の料理を見ているとおっしゃっていました。
ランブロワジーのオーナーシェフはかの有名なベルナール・パコ氏ですが、普段は吉富さんを中心に作られています。
ミシュランといえば、その星をめぐって数々の悲しい事件が起こるほど業界の方なら憧れ、同時に恐れるような存在です。
そんなミシュランの三ツ星を激戦区パリで取得し続けるレストランにおいて、外国人として働くこと自体が困難かつ名誉なことです。
それにもかかわらず30代前半でメインまで担当されているとは、ずば抜けた才能をお持ちの方ですね!
ぜひ、今後も日本、そして世界のフレンチをけん引していっていただきたいです!
吉富力良さんとおはなしした印象
さすが、ここまで昇りつめたお方。
とてもまっすぐで熱いです。
妥協は決して許さない、そんな静かに燃える情熱をまとっていらっしゃいました。
しかし、「ここに木村拓哉さんが立って、撮影していましたよ。」と、現在放送中の『東京グランメゾン』のドラマの話をされたり、おすすめのスイーツ屋さんを教えてくださったり、気さくな方でした。
すらりと背が高く、きりっとしたお顔をされていますし、そのカリスマ性からか一見威圧感のようなものも感じますが笑顔は少年のようです。
おはなしした中で一番印象に残っているのは、お仕事の話をされていたときに「これまでつらいことがほとんどだった」とおっしゃっていたことです。
あらゆる挫折、重圧があって、それでも決してあきらめなかったからこそ、この場にいらっしゃる...
数々の苦労とそれを跳ね除けてきた想像もつかないほどのシェフの努力が、あのすばらしい料理に繋がっているのだろうと思いました。
私はまだ若いですが、今後の人生であと何回吉富さんの料理を食べられるのだろう…なんて考えてしまいました。
どうか一回でも多くその機会がありますようにと願わずにはいられません。
吉富さん、スタッフの方々お取り計らいありがとうございました。
ランブロワジー、ますます大好きなレストランになりました。
皆さんもパリに訪れた際はぜひランブロワジーですばらしい食事を楽しんでみてはいかがでしょうか。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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